気になるムダ毛のお手入れには、除毛クリームや脱毛クリームなどを使用する方法があります。その除毛クリーム・脱毛クリームは、どのように違っているのでしょうか。
本記事では、除毛クリームと脱毛クリームの違いや仕組み、使い方などを紹介します。ムダ毛処理の参考として、ぜひ記事の内容をご確認ください。
除毛と脱毛の違い
脱毛と除毛は、どちらも『ムダ毛の処理』を意味している言葉です。ただし、方法や期待できる効果には違いがあります。クリームの違いを知るまえに、まずは2つの言葉の違いについてチェックしてみましょう。
除毛とは?
除毛とは、肌の表面に生えている部分の毛を一時的に取り除く方法です。除毛には以下が使えます。
- かみそり
- ワックス
- クリーム
- 毛抜き
除毛では表面のみを処理するため、ある程度の日数が経過すると、また毛が生えてきます。
脱毛とは?
脱毛とは、毛根へのアプローチでムダ毛を長期的に減らす方法です。脱毛には次のような機器を使います。
- 医療用レーザー
- 光
- 針(ニードル)
- 家庭用脱毛器
使用する機器によって、効果が持続する期間には違いがあります。
除毛クリームと脱毛クリームの違い
通販サイトやドラッグストアなどで市販されている除毛クリームと脱毛クリームですが、基本的には同じ効果があるものです。
除毛と脱毛は、方法や期待できる効果に違いがあります。しかし、除毛クリーム・脱毛クリームは、両方とも「表面にあるムダ毛」を処理する目的のクリームです。どちらも毛根にダメージを与えて長期的にムダ毛を生えなくする、といった効果には期待できません。
名称が違っても、本来は「除毛クリーム」であるといえるでしょう。
クリームで除毛できる仕組み
除毛クリームと脱毛クリームの仕組みも見てみましょう。
除毛クリームや脱毛クリームには、毛に含まれたたんぱく質を溶かす成分が配合されています。その成分が作用して、クリームを塗布した部分の毛が溶けるといった仕組みです。溶かせるのは表面の毛だけであるため、毛根には作用しません。そのため数日経つと、再び毛が伸びてきます。
除毛クリーム・脱毛クリームの使い方
除毛クリーム・脱毛クリームの正しい使い方について紹介します。詳細については、商品パッケージに記載された用量・用法を参考にしてください。
肌を守るためにも、基本的な使い方をチェックしておきましょう。
1.パッチテストを行う
面倒だと感じられるかもしれませんが、クリームを使うにあたっては、パッチテストが必要です。二の腕の内側に10円玉程度のクリームを塗り、10分放置しましょう。時間が過ぎたら、水やぬるま湯で綺麗に洗い流してください。
24時間以内に赤み・かゆみ・かぶれなどの症状が出なければ、問題なく使えると考えられます。症状が出た場合には、クリームを洗い流し、クリームによる脱毛は控えましょう。
2.体の汗や汚れを落として水分を拭き取る
クリームを使うにあたっては、体の汗や汚れを落としましょう。なぜなら汗や汚れが付着していると、効果が薄れてしまうためです。クリームを塗布しづらくなるため、水気もしっかり拭き取ってください。
3.クリームを塗る
水分を拭き取ったら、除毛したい部分にクリームを塗ってください。厚さは1~3ミリが一般的な目安ですが、商品によって違いもあります。効果を高めるために、クリームはムダ毛が覆われるよう十分な量を塗りましょう。
クリームを塗り終えたら、パッケージや説明書に記載された放置時間どおり待ちます。赤みやかゆみなどが出たらそのままにせず、使用を中断してください。
4.一定時間経過したらクリームを洗い流す
放置時間が過ぎたら、除毛クリームを洗い流しましょう。クリームが残ってしまうと肌荒れの原因になるため、洗い流す際には注意が必要です。
肌にぬめりがあるのなら、クリームが肌に残っていると考えられます。ぬめりが感じられなくなるまで、丁寧に洗い流してください。
5.保湿する
クリームを洗い流して拭き取ったら、忘れずに保湿を行いましょう。除毛後は、肌が非常にデリケートな状態になっています。そのため、忘れずに化粧水・保湿クリームなどでケアを行ってください。
除毛クリーム・脱毛クリームのメリット
ムダ毛の処理に除毛クリーム・脱毛クリームを使うメリットを紹介します。特に大きなメリットは次の2つです。
- リーズナブルで購入しやすい
- 手軽に処理できる
メリットについて、それぞれ見ていきましょう。
リーズナブルで購入しやすい
除毛クリーム・脱毛クリームは、リーズナブルで購入しやすいことが大きなメリットです。
商品にもよりますが、除毛クリーム・脱毛クリームは1本2,000円前後から販売されています。クリニック・サロンで脱毛の施術を受けるよりは試しやすい価格です。なるべく価格を抑えて除毛したいときに使えます。
手軽に処理できる
除毛クリーム・脱毛クリームは、手軽に自分で処理できることもメリットのひとつです。時間さえあれば、いつでも自宅で処理できます。
クリニックやサロンを利用するには、事前に予約を入れなくてはなりません。忙しくてクリニックやサロンには通いづらいというかたも多いでしょう。そんなときでも、クリームなら自分でも除毛できるため便利です。
除毛クリーム・脱毛クリームのデメリット
便利な除毛クリーム・脱毛クリームですが、デメリットもあります。使用にあたってはデメリットも把握しておきましょう。クリームの使用で考えられるデメリットは次の2つです。
- 効果が持続しない
- 肌トラブルにつながるおそれがある
使用して後悔しないよう、デメリットについてもそれぞれ紹介します。
効果が持続しない
除毛クリーム・脱毛クリームは、効果が持続しないことがデメリットです。クリームは表面の毛を溶かすだけで、毛根には作用しません。効果が持続する目安は、3~7日程度です。
頻繁に使うと肌への負担が大きくなり、費用や手間もかかります。そのため効果を長持ちさせたいというかたには向いていない方法です。
肌トラブルにつながるおそれがある
除毛クリーム・脱毛クリームは、化学薬品を使って皮膚表面にある毛を溶かす仕組みです。毛と同じで、皮膚もたんぱく質から作られています。そのため、クリームの使用は肌トラブルにつながるおそれがあり、注意が必要です。
頻繁に使うと肌へのダメージが大きくなりますので、気をつけましょう。
除毛クリーム・脱毛クリームを使用するときの注意点
リーズナブルで使いやすい除毛クリーム・脱毛クリームですが、注意点もあります。使用にあたっては、必ず使用説明書を確認しましょう。代表的な注意点は次の3つです。
- 説明書を確認する
- 使用部位を守る
- 換気を行う
注意点についても、ぜひ内容をチェックしてみてください。
説明書を確認する
除毛クリーム・脱毛クリームは必ず説明書を確認して、指示に従って使用しましょう。
特に注意したいのが、クリームを塗ったあとの放置時間です。「長く放置したら効果が高まるのでは?」と考えるかたも多いのではないでしょうか。しかしクリームを決められた時間より長く放置すると、肌トラブルにつながってしまいます。放置時間を長くしたからと言って、クリームによる除毛効果が高まることはありません。
肌トラブルを起こさないよう、説明書どおりに使用してください。
使用部位を守る
クリームを使って除毛するときは、必ず商品に記載された使用部位を守りましょう。除毛クリーム・脱毛クリームは、VIOや顔などのように、皮膚が弱くて刺激に弱い場所には使えません。
全体的に、「VIOや顔への使用は不可」とされている商品が多い傾向にあります。使用部位はパッケージや説明書に記載されていますので、確認が必要です。種類は多くありませんが、VIOや顔に使う場合は、対応しているクリームを選んでください。
換気を行う
除毛クリーム・脱毛クリームの使用時には必ず換気を行ってください。クリームでの脱毛をお風呂場で行っているかたも多いでしょう。お風呂場なら、床が汚れてもすぐにシャワーで洗い流せるからです。
クリームには独特の強い刺激臭があります。お風呂場は狭い場所であるため、換気をしても匂いが強烈に感じられる可能性が高いでしょう。体調を崩さないためにも、しっかり換気しながら行う必要があります。
除毛クリーム・脱毛クリームは基本的に同じ
名称は違っていますが、除毛クリームと脱毛クリームには大きな違いはありません。どちらもたんぱく質を溶かす成分によって、表面にある毛を溶かして除毛する仕組みとなっています。
効果は長く続かないものの、リーズナブルな価格で除毛できるのがクリームです。塗って洗い流すだけであるため、忙しいかたでも手軽に使えます。ただし、使い過ぎると肌に負担がかかるおそれがありますので注意しましょう。
必ずパッチテストを行って、問題がないか確認したうえで使用してくださいね。